リアリティ創出&説得力UP!情報発信4つのライティングテクニック
今回は「説得力を増す4つのライティングテクニック」というテーマで解説していきます。
稼げている人の文章には、例外なく説得力を増す4つのライティングテクニックが使われています。
逆に、稼げていない人は、それをやって(やれて)いません。
そうすると、読者さんもつまらなく感じて読んではくれません。
勝負のポイントは、リアリティの創出と説得力をアップする文章術です。
目次
情報発信において最も大切なスキルとは?
メルマガやブログで情報発信をしていく上で、「最も大切なものは何か?」と聞いたら、もちろん様々な答えが返ってくることでしょう。
ブログのデザインだったり、アクセスアップだったり、アフィリエターであれば商品選定だったり…。
でもやはり、全ての元となる部分、最も大事で基本的な部分と言ったら、僕はライティングだと考えています。
普段の記事を書いていくスキルです。
単に記事を書くだけではなくて、その記事で人を惹きつけたり人を納得させさりする文章を書くスキルが最も大事だと考えています。
デザインがいくら綺麗でも、中身の文章が空っぽだったら、絶対に成約には結びつかないです。
たとえ良い商品であっても、その商品の魅力を文章で伝えられなかったら、購入されません。
記事にいくらアクセスを呼び込んでも、つまらない記事ばかりだったら、誰も立ち止まってくれません。
すぐに × ボタンを押して帰ってしまわれ、二度と訪問して来てはくれないでしょう。
ですので、まずは根本的なライティング力を高めて、そのライティング力が一定以上の水準に達して初めてアクセスアップも商品紹介もブログのデザインも活きてくるのです。
さらに言うと、記事を読んでもらうだけでもダメなんです。
記事を読んで「あ~面白かった」でページを閉じられても意味がありませんから。
記事を読んで、納得してもらって、行動を起こしてもらわなきゃいけないわけです。
そのためには、説得力のある記事を書いていかなければなりません。
読者さんを文章で説得したり納得させたりするスキルは、稼いでいる方はみんな身に付けています。
逆に、稼げていない方は、基本的に、いまいち説得力のない記事です。
首をかしげてしまわれたり、読み飛ばされてしまったり…と、つまらない記事、分かりにくい記事になってしまっています。
ですので今回は、説得力を増すテクニックについて解説していきます。
説得力を増すためのテクニック1
説得力を増すテクニックの1つめは、具体事例を出すということです。
これが一番基本的で、一番やらなければならないことだと僕は考えています。
例えば、ブログ記事で、ノウハウを解説したり、理論を解説したり、何かを主張したりすることがあると思います。
その時に、具体事例があるかどうかで、読者の理解度や読者に対する説得力が全く変わってくるんです。
では、以下に例を挙げて解説していきます。
【例文A】
メルマガのメリットは、場所に縛られず稼ぐことができる点です。
これは、いわゆる理論・理屈ですね。
「メルマガにはそういう性格がありますよ」という。
メルマガについて解説をする場合には、このような解説をすることがあるでしょう。
では、仮に初心者さんがブログにやって来たとして、この1行の文章をパッと見ただけで、その訪問者さんはメルマガをやりたくなるかといったら、う~ん…微妙でしょう。
確かに「場所に縛られず稼ぐことができる」というのは本当のことです。
でも、いまいち具体的に想像できないというか、この1行だけで人を動かす力はないと思うんです。
だから、ここに具体事例を追記するわけです。
【例文B】
メルマガのメリットは、場所に縛られず稼ぐことができる点です。
例えば、私が友人とカラオケに行ったとき、自分の順番を待っている間に携帯でメルマガの記事を書いたことがありました。
その後、帰宅して報酬画面をチェックしてみると、5万円の報酬が発生していました。
このような具体事例を追加してあげると、一気に想像がつくようになったと思います。
例えば、読者もカラオケによく行くような人だった場合、その情景がリアリティを持って想像できるはずです。
事例を書くだけで、想像力が一気に膨らむわけですね。
もちろん、これはカラオケの事例である必要はありませんよ。
実際に僕が経験したことのあることを事例として挙げただけですので。
別の書き方であれば、例えば、「○○さんという起業家さんは、毎月1~2ヶ国の世界旅行をしながら、旅先からメルマガを書いて、○○万円稼ぎながら豊かな生活を送っています」みたいな。
このように、具体的な事例を出すことによって、「メルマガのメリットは、場所に縛られず稼ぐことができる」という主張が説得力を持つわけです。
では、もう1つ例を挙げておきましょう。
【例文A】
オークションは短期間で稼ぐことができます。
初心者さんがこれを見て、「よし、オークションをやろう!」と決断できるかと言ったら、まあ…微妙でしょう。
「ホントかなぁ…」と。
つまりこの主張には、説得力がないんです。
知識がある人にとっては当たり前かもしれませんが、知識がない人にとってはまだまだ納得できないでしょう。
ですので、これに具体的な事例を追加してあげるわけです。
【例文B】
オークションは短期間で稼ぐことができます。
例えば、私が初報酬を得るまでにかかった時間はたったの5日でした。
もうやらないゲームをヤフオクに出品したら、すぐに3,000円で落札されてしまったのです。
翌日には私の口座に代金が入金されていました。
このような自分の経験等を追加してあげると、読者さんは想像できるようになります。
「なるほど、そういうやり方もあるんだ」「そういえば、うちにゲームあるな」「うちにはゲームはないけどCDはあるぞ」…と。
「ちょっとやってみようかな」という風に、説得力が増すわけです。
「オークションは短期間で稼ぐことができます」の一文が、具体事例を出すことによって裏打ちされて証明されるわけです。
だから、説得力が増します。
そのために「例えば」という言葉を口癖にすることをオススメします。
口癖というか、記事を書く時に「例えば」を入れるようにすると良いです。
何かを主張したら、「例えば」を付けると。
それくらいの勢いで良いかと思います。
具体事例が多いほど面白い記事になりますし。
理屈ばかりを語られているより、具体事例が多いほうが、やはり面白いと思ってもらえます。
これを意識するだけでも、一気に変わってくると思います。
説得力を増すためのテクニック2
では次です。
説得力を増すテクニックの2つめは、細部を具体的に書くということです。
これがやれていない人も非常に多いです。
多くの人はサラッと書いちゃっているんです。
稼げていない人の記事の特徴として、「めちゃくちゃ短い」というのが挙げられます。
ほんの10行や20行で終わっちゃっていたり、読み終わるまでに1分もかからないような記事ばかりだったり…そういうケースが多いです。
普通に考えたら、そんなに短くなるはずがないんです。
自分の知っていることを、何も知らない人を相手に書くわけですから、その何も知らない人を納得させるくらいの記事、あるいは、その何も知らない人が具体的に想像できるくらいの記事を書こうと思ったら、それなりの文章になるはずなんです。
でもそうならずに、サラッと終わっている、めちゃくちゃ短い記事で終わっちゃっているということは、やはり足りていないんです。
描写が足りていないんです。
書き方が足りていないんです。
人に納得させる、人に具体的に想像させる、人を説得する…となると、絶対に一定以上の文量が必要なはずです。
ですので、文章が短くなってしまうという人は、ぜひ細部を具体的に書くということを意識してみてください。
詳しければ詳しいほど読者は想像しやすくなるんです。
では、以下に例を挙げて解説していきます。
【例文A】
私はパソコンの知識がありませんでした。
それでも半年後にはアフィリエイトで月5万を稼げるようになりました。
こういう文章はよく見かけます。
特にプロフィールなんかに多いです。
この文章を見て面白いですか?
・・・。
全然面白くないですよね。
サラッと読み飛ばされてしまいそうな、何の印象も与えない文章です。
稼げていない人は、やはりこういう文章になっちゃっているんです。
これでは、人に立ち止まってもらうことはできません。
ブックマークされるようなこともないでしょう。
じゃあ、どうすれば良いのかというと、細部を具体的に書くわけです。
上の例文はもっと詳しく書けるはずです。
【例文B】
私はパソコンの知識がありませんでした。
HTMLを初めて見たときはどこかの国の呪文かと思いましたし、ホームページのアップロードができなくて苦しんだものです。
タッチタイピングも当然できず、人差し指と中指だけで必死に文字を入力しました。
「どうして私はこんなに不器用なんだろう」と、時には涙ぐんだこともあります。
それでも半年後にはアフィリエイトで月5万を稼げるようになりました。
「パソコンの知識がない」こと1つ取っても、どんな風だったのかを具体的に書いています。
こう書くと、なんとなく想像できるかと思います。
この人が、本当に初心者だったんだということが、具体的に想像できますね。
指2本だけでポチポチやっている姿も想像できます。
そうすることで、「それでも半年後にはアフィリエイトで月5万を稼げるようになりました」という一文のインパクトも一気に増します。
「こんなパソコンど素人が半年で5万円を稼げるようになったのか!」と。
一方、例文Aだと、全くインパクトがないですよね。
「パソコンの知識がない」とは言っても、どの程度なのか、「知識がない」にも程度がありますから。
だから、例文Bでは、ホントのホントに初心者だったことを書いています。
そしたら、説得力も増したわけです。
このように、細部を具体的に書くということは、面白い記事とか説得力のある記事を書く上では大事なことなんです。
では、もう1つ別の例を挙げてみます。
【例文A】
私はサラリーマンですが、今の収入や労働環境に不満があります。
家族との時間も満足に取れていません。
ぜひともアフィリエイトで成功と自由を掴み取りたいと思います。
こういう決意表明をブログで書いたとしましょう。
さて、ブログ訪問読者はこの文章を読んで共感できるでしょうか?
・・・。
これも、面白いというには程遠い文章ですね。
普通です。
よくある話です。
なので、全然個性も伝わってきません。
例えば、「今の収入や労働環境に不満があります」と言われても、読者さんにとっては、この人の収入や労働環境なんて一切分からないですよね。
その状態で「不満があります」なんて言われたところで共感しようがありません。
さらに「家族との時間も満足に取れていません」と言われても、この人がどういう家族構成なのか全く分からないし、満足に取れない時間の程度も分かりません。
「時間が取れない」って、一緒に家族旅行もできないくらいのことなのか、あるいは、家族と顔を合わせることもないほどのことなのか…想像できません。
ですので、「アフィリエイトで成功と自由を掴み取りたい」と言われても、そこまでインパクトは感じないんです。
共感を覚えないんです。
もっともっと具体的に書けますよね。
【例文B】
私はサラリーマンですが、今の収入や労働環境に不満があります。
はっきり言って仕事をするのが辛いです。
毎日朝7時に目覚ましに叩き起こされて出社し、日々与えられる膨大なノルマをこなしながら深夜まで残業します。
たまたま仕事が少ない日もありますが、定時に帰ろうとすると「もう帰るの?」というシラケた雰囲気が流れます。
残業代はほとんど出ません。
時給換算したらたぶん600円とかそんなものだと思います。
妻はいずれマンションを欲しいと言っていますが、そんな余裕はどこにもありません。
家族を養っていくだけで精一杯です。
この前、上司の給料を聞く機会がありましたが、あまりの少なさにドン引きしました…。
家族との時間も満足に取れていません。
この前、4歳になる娘に「パパ、久しぶり」なんて言われてしまい、ショックを受けました。
このまま歳をとったら、必ず死ぬ時に後悔するだろうと感じます。
今の職場に一度きりの人生を捧げるつもりはありません。
ぜひともアフィリエイトで成功と自由を掴み取りたいと思います。
例文Aと例文Bは同じことを主張しています。
「収入や労働環境に不満があって、家族との時間が満足に取れないから、アフィリエイトで成功して自由を掴み取りたい」と。
では、どちらのほうが面白いか、どちらのほうが共感するか、どちらの記事を今後読み続けたいか…と聞かれたら、間違いなく例文Bでしょう。
ここまで具体的に言っていると、しっかりと想像ができますよね。
「毎日朝7時に目覚ましに叩き起こされて出社」「深夜まで残業」…こう言われると、同じような生活をしているサラリーマンにとっては、共感してしまうことだと思います。
「定時に帰れない」「残業代はほとんど出ない」「家族を養っていくだけで精一杯」という不満も同じ共感ポイントです。
「妻はいずれ…」「4歳になる娘に…」辺りで、家族構成も分かりますね。
「上司の給料を聞く機会がありましたが、あまりの少なさにドン引きしました」というのも具体的で面白いですね。
可愛い盛りの4歳の娘に「パパ、久しぶり」なんて言われてしまうわけですが、この部分も何かしら読者さんに大きな印象を与えますよね。
だから「アフィリエイトで成功と自由を掴み取りたい」と言うんですけど、その決意表明にも「このまま歳をとったら、必ず死ぬ時に後悔する」「今の職場に一度きりの人生を捧げるつもりはない」と、詳しく自分の心情を書いています。
ここまでいけば、読者さんにも何かしらの印象は与えるはずです。
応援したくなる人もいるでしょうし、似たような境遇の人であれば「一緒に頑張りたい」と思うこともあるでしょう。
さらに、ここまで自分のことを具体的に書いていると、親近感も持たれやすいです。
それに比べると、例文Aみたいな文章だけで強いインパクトを覚える人は、まずいません。
例文Aのような文章では、「ふ~ん」と読み飛ばされてしまう可能性すらあり得ます。
ですので、そうならないために、細部を具体的に書くということが重要になってくるわけです。
とにかく具体的に書くということです。
読者さんは、全く何も知らない状態でやって来るわけですから。
自分が分かっていても、読者さんが分かっていないことというのは、本当にたくさんありますから、とにかく具体的に書くという部分を意識してみると、面白い記事になっていくんじゃないかと思います。
説得力を増すためのテクニック3
では次です。
説得力を増すためのテクニックの3つめは、比喩を使うということです。
比喩…つまり物事を何かに例えるんですね。
この「比喩」が的確であるほど説得力が増しますし、あなたの主張が理解されやすくなります。
では、具体的に例を挙げて見ていきます。
【例1】
メルマガ ⇒ 営業マン
ブログ ⇒ 店舗
メルマガはよく営業マンに例えられます。
こちらの好きな時にお客さんの元へ行けると。
こちらからお客さんの元へ情報を届けることができると。
お客さんがやって来るのを待っていなくても良いという点で、営業マンと似ているから、「メルマガは営業マン」だとよく言われます。
他方、ブログの場合はよく店舗に例えられます。
お客さんがやって来るのを待つと。
自分のブログに商品や情報を並べて、やって来たお客さんに対して売ると。
それが、営業マンのメルマガと比較して「ブログは店舗」だとよく言われます。
このような例えを用いると、「メルマガって何だそれ?聞いたこともないぞ」って人に対して、「営業マンみたいなものです」と言えば、パッと想像がつくわけです。
メルマガの仕組みをいちいち解説しなくても、「営業マンみたいな機能が備わっているんです」と言えば、なんとなく想像がつきますよね。
ブログも同じです。
「お客さんが来るのを待つ、言ってみれば店舗みたいなものですよ」と言えば、なんとなく想像してもらえるかと思います。
このように、物事を何かに例えることで、一気に分かりやすさがアップすることがあります。
あるいは、何かを主張する時に比喩を上手く使うという手もあります。
教材に投資をしないと稼ぐことはできない。
これを主張したいと思います。
ただ、この一文だけだと、ちょっと説得力がないですよね。
これをポンと言われただけで「あ!そうか!じゃお金を払おう!」という人はいないでしょう。
ですから、これに説得力を持たせなければいけません。
ここに比喩を使ってみたいと思います。
【例2】
教材に投資をしないと稼ぐことはできない。
海図もコンパスも持たずに、小さな筏で巨大な海原へ飛び出して行くようなものだ。
このように書くと、「投資をしないことが無茶なことに思える」ように想像がつくかと思います。
小さな筏で巨大な海原へ飛び出したら、まず遭難するでしょうから。
同じ「投資をしないと…」の例文を別の比喩を使ってもう1つ挙げてみます。
【例3】
投資をしない人が投資をする人に勝負を挑んでも絶対に勝てない。
竹やりで戦車に突っ込むようなものだ。
これも、なんだか想像できますよね。
投資をせずに挑戦することが如何に難しく馬鹿げているのかが伝わります。
途方もなく無謀なイメージが伝わるでしょう。
では、もう1つ。
【例4】
投資をしないと多くの時間を浪費することになる。
北海道から沖縄まで徒歩で移動するようなものだ。
これも同じです。
この3つの例(例2~例4)では、総じて絶望感の演出を行っているんですね、比喩を用いて。
「小さな筏で巨大な海原へ飛び出して行く」「竹やりで戦車に突っ込む」「北海道から沖縄まで徒歩で移動する」…みんな絶望的なイメージを抱くはずです。
ですので、「投資をしないと稼げない」ということが、比喩を使うことによって強調されるわけです。
つまり、説得力を増しているわけですね。
「投資をしないと稼ぐことはできない」という一文だけがある場合と、もう一文比喩を用いた文章があるだけでも、読者に与える印象が全く違います。
ですから、何かを主張するときには、常に、もっと分かりやすい何かに例えられないかどうか、探る癖を付けてみてください。
説得力を増すためのテクニック4
それでは最後です。
説得力を増すテクニックの4つめは、ストーリー(例え話)を取り入れるということです。
例え話というと、比喩と似ていますけど、ここではもうちょっと突っ込んだものとお考えください。
もはやストーリー化してしまうということです。
人間は、基本的にストーリー仕立てのものが好きなんです。
例えば、漫画とか映画とか…あれらを嫌いな人というのはあまりいないと思います。
何故かというと、スッと頭に入ってくるし面白さもあるからです。
これは、何かを主張して説得力を増すときに上手く取り入れると、かなり強力な方法にもなります。
例えば、『ウサギとカメ』の童話がありますよね。
ウサギとカメが競争して、最初は能力のあるウサギがリードしていたけど、途中で昼寝をしちゃって、その間にゆっくり歩いてきたカメが追い抜いて先にゴールしてしまう…という話ですね。
あの童話が伝えたいことというのは、「能力があっても油断すると負けてしまう可能性がある」とか、「能力がなくても努力を続けていれば勝てる可能性がある」とか、そういう風なことだと思います。
そういうことを伝える話なんですけど、じゃあなんであのように手の込んだ童話にしているのか、どうしてわざわざ物語りにしているのかといったら、やはりそのほうが子供には伝わるからです。
例えば、子供に「能力があっても油断していたら負けちゃうよ」とか、「能力なんてなくても頑張り続けたらあの子にも勝てるよ」とか、ひと言伝えただけでは納得してもらえないですよね。
「そうなんだ!じゃあオレ油断せずに頑張ろう」とか、「よし!頑張って努力し続けよう!」とか、子供に決意させられるわけはないと思います。
なんの説得力もないですから。
ただ言っているだけ…みたいな。
だから、あのようにストーリー仕立てにして、能力がある人が負けるケースや能力がない人が勝てるケースを見せているんです。
そうすることで、子供たちも想像しやすくなるんで、納得してもらいやすいんですね。
まあ、往々にして寓話とはそういうものです。
『アリとキリギリス』の話もご存じの方は多いでしょう。
夏の間、アリはせっせと働いて食べ物を溜め込み、キリギリスは遊んでばかりいると。
キリギリスは働いてばかりいるアリをバカにするんですが、冬が来たら立場が逆転して、遊んでばかりいたキリギリスは食べ物が無くなって困ってしまうと。
一方、アリのほうは、夏に働いて食べ物をたくさん溜め込んでいたから何不自由なく生活ができたと。
そういうお話ですね。
あの話の伝えたいことは、「遊んでばかりいたら将来困りますよ」ということだと思います。
でも、子供にそんなことを言っても、納得してくれないでしょうし、行動もしないでしょう。
だから、あのようなストーリーを見せて、「今のままだと君はキリギリスみたいになっちゃうよ」と伝えることで説得力が増して、頑張る子供が出てくるということです。
原作ではキリギリスは餓死するらしいですが…。
このように、ストーリーというものは、説得力を増して想像させられるんですね。
だから、かなり強力なテクニックだと言えるわけです。
聖書とかコーランとか…宗教の教義というのは、ほとんどストーリー仕立てですよね。
物語りです。
キリストは、パンを出したとか、水をワインに変えたとか…。
だから、学校に通えず教養があまりないような人や、文字が読めないような人でも、教義を理解できるわけですね。
理屈がダラダラと語られているだけだったら、宗教というのはそこまで広まっていないでしょう。
ですので、ストーリーはチャンスがあれば、どんどん取り入れていってほしいテクニックです。
では、具体的な例を挙げてみたいと思います。
【例文1】
例えば、あなたが海で遭難し、小さな島に漂着したとしましょう。
そこには、おじいさんが1人住んでいて、毎日魚を釣って暮らしています。
あなたはそのおじいさんに「魚をください」とお願いしますか?
それとも「魚の釣り方を教えてください」とお願いしますか?
魚をもらえば、当面の飢えは凌げるでしょう。
しかし、そのおじいさんが死んでしまったら、あなたは食べていく手段がなくなり、飢え死にしてしまいます。
逆に、自分で魚を釣れるようになったら、おじいさんがいなくなっても、食べるものには困りません。
このように、アフィリエイトの世界で長く生き残っていこうと思ったら、目先の利益に惑わされるのではなく、根本的な稼ぐスキルを身に付けることが重要です。
この魚の例え話はよく使われているものですから、もしかしたら聞いたことがあるかもしれませんね。
ただ、こんな物語り物語りしている必要はありませんので、もうちょっとライトな例文も紹介しておきしましょう。
【例文2】
あなたが一念発起し、物凄く役に立つ大作無料レポートを作ったとしましょう。
一生懸命にリサーチをし、時間をかけて書いたので、有料教材にも負けない出来栄えになっています。
あなたは意気揚々とその無料レポートを無料レポートスタンドに登録しました。
ところが、2日経っても3日経っても、全然あなたのレポートがダウンロードされません。
そして、同時期に登録された、あなたのレポートよりも遥かに質の低いレポートがなぜかどんどんダウンロードされて、新着ランキングの上位に食い込んでいます。
あなたが困惑しているうちに、あなたのレポートはどんどん目立たないところに追いやられていき、やがて誰の目にもとまらなくなります。
あなたの渾身の力作レポートは、誰の目にもとまらないまま静かに忘れ去られていきます。
…これ、実際に起こり得ることです。
レポートをダウンロードするまでは、読者にはそのレポートが良いものかどうかなんて分かりません。
世界一役に立つレポートを作ったところで、ダウンロードされなければ、それは存在しないのと同じことなのです。
無料レポートを作ったときのストーリーですね。
仮定の話ですけど。
これによって、読者さんも想像がしやすくなるんですね。
どんなに良いレポートを作っても、こんな風に忘れ去られちゃうことがあり得るんだと。
無料レポートがダウンロードされるためには「レポート名」こそが最重要だということを伝える場合に効果的な文章ですね。
無料レポートは中身を見てダウンロードされるわけではなく、ユーザーは「レポート名」と「レポート概要」のみを見て、そのレポートをダウンロードするか否かを判断するしかないですから。
説得力を増す4つのライティングテクニックをひと言で
ここまで、説得力を増す4つのライティングテクニックを解説してきました。
1つめは、具体事例をどんどん出すということ。
2つめは、細部を具体的に書くということ。
3つめは、比喩を使うということ。
4つめは、ストーリー(例え話)を使うということ。
これらの4つに共通する説得力を増すために必要な点を、ひと言で表すと、リアリティの創出です。
つまり、現実感の創出です。
例えば、「こんなメリットがありますよ」と言った時に、読者さんが「本当にそれが得られるだろう」と、リアリティを感じれば、行動を起こそうとしてくれるでしょうし、「こんなデメリットがありますよ」と言った時に、読者さんがそこにリアリティを感じれば、そこから避けようと行動を起こしてくれるでしょう。
あるいは、あなたのことを詳しく書いて、あなたの存在にリアリティを感じれば、親近感が湧いて信用を得られやすくなるでしょう。
そして、稼げている人の文章には、例外なくこの「リアリティ」があります。
具体事例をたくさん出しているし、細部まで書いているし、上手い比喩を使っているし、ストーリーを用いているし…そうやって、リアリティを創出しています。
逆に、稼げていない人はそれをやっていません。
なんでもサラッと書いて終わりです。
表面的な部分だけしか書いていないし、ごく一般的な話しか書いていないし、具体的な部分まで踏み込んで書いていないんです。
そうなると、読者さんもリアリティを感じてくれませんから、つまらなく感じられてしまい、読まれないということになってしまうわけです。
ですので、あなたの文章にどれだけリアリティを創出できるかが勝負のポイントになります。
しっかり意識していきましょう。
それでは、説得力を増す4つのライティングテクニックの解説は以上です。
お疲れ様でした。